「否定論」のまん延に対抗するには／鄭栄桓さんが講演、関東大震災朝鮮人虐殺

1923関東朝鮮人大虐殺を記憶する行動が主催する講演会「関東大震災時の朝鮮人虐殺：真相究明活動の歴史と否定論の問題点」が21日に行われた。講演はオンラインで同時配信され、200人以上が参加・視聴した。

講師を務めた鄭栄桓さん（明治学院大教授）は、関東大震災直後に起きた朝鮮人虐殺が語られるようになった経緯と真相究明に向けた活動の歴史を紐解き、そのうえで近年登場した「朝鮮人虐殺否定論」の構造と、否定論を批判するために必要とされる視点や認識について説いた。

講演会「関東大震災時の朝鮮人虐殺：真相究明活動の歴史と否定論の問題点」が行われた

鄭さんは震災下における「朝鮮人虐殺否定論」が90年代中ごろから拡大したと話し、その代表例として、書籍「関東大震災『朝鮮人虐殺』の真実」（工藤美代子、2009）をあげた。