公式アカウント

〈歴史の「語り部」を探して〉広島編

2022年08月12日 16:06 歴史

1945年8月6日、米軍により投下された原子爆弾は広島を飲み込み、市内の建物約9割を破壊した。

原爆の被害で多くの広島市民が苦しんだ経験と戦争の愚かさは、原爆ドームをはじめ多様な遺跡と資料で残されており、世界に向けて発信されている。

一方で、広島は加害の側面も持ち合わせている。

広島城へ続く「表御門」。この一帯は軍用地だった

1868年の明治維新以降、広島には陸軍第五師団の設置を筆頭に、日清戦争に向け大量の軍事施設が建てられていく。「軍事都市」に姿を変えた広島は、日清戦争から東アジア太平洋戦争まで、長いあいだ侵略戦争の起点として機能していた。

原爆投下の影響で建物こそ残るものは少ないが、その様相は現在もありありと残っている。「軍都」広島の遺構を巡った。

(紗)

Facebook にシェア
LINEで送る