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独・公共地に少女像設置、ベルリンに続き2例目

2022年07月14日 11:35 歴史

現地大学生らが自発的に

ドイツ中部ヘッセン州のカッセル大学キャンパスに7日(現地時間)、平和の碑(少女像)が設置された。ドイツの公共地に設置されるのはベルリンの少女像に続き、2例目。設置を主導したカッセル大学総学生会のメンバーや市民らの参加のもと、8日には序幕式が行われた。

カッセル大学キャンパスに設置された少女像(連合ニュース)

ドイツの大学キャンパスに少女像が設置されるきっかけとなったのは、ベルリン・ミッテ区の少女像をめぐる日本政府の撤去要求。今年1月に不当な要求を知った総学生会のメンバーらが、少女像を設置した市民団体「コリア協議会」へ、学内に設置する意思を明らかにした。

南朝鮮のメディアによると、総学生会は「日本の撤去の試みにもベルリン少女像を堅固に守り抜いた姿を見た」と市民らの抵抗に共鳴し、国際美術展「ドクメンタ」の開催を機に、戦時性暴力に反対する象徴として少女像を世界に知らせたいと設置準備を進めた。

国際美術展「ドクメンタ」は1955年以来、5年に1度開催され、毎年500万人が訪れる「世界最大級の現代アートの祭典」といわれている。

少女像を手掛けたキム・ソギョン、キム・ウンソン夫妻は、総学生会の意向を伝え聞き、快く少女像を寄贈。その後、大学側は、少女像を学術目的で使用することを条件に、キャンパス内の敷地利用を承認した。

総学生会会長のトビアス・シュノアーさんは、戦時性暴力のみならず、あらゆる性暴力の歴史に「絶えず抵抗し、記憶しようとする意志を示している」と永続設置の意義を語った。

総学生会では今後、後援会を発足して管理・運営を進めるほか、さまざまな学術行事の開催を計画している。

(賢)

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