長野県青商会による学校支援、年間通じて精力的に
2022年06月06日 17:32 民族教育長野県青商会が主催する「メアリプロジェクト2021」が昨年11月から今年3月にかけて行われた。
2014年の「ウリ民族フォーラムin 長野」をきっかけに始まった同プロジェクトは、朝鮮学校に通う生徒たちを、プロサッカー選手やエンジニア、医者、新聞記者など、さまざまな分野で活躍する在日同胞と引き合わせることで、生徒たちが自らの夢や可能性について考える貴重な場となってきた。
「メアリプロジェクト2021」では、昨年11月に大阪朝鮮歌舞団の団員を講師に招いた第1弾を実施して以降、通訳・翻訳、ヘアメイク、ゲーム制作、映像編集、報道、中国武術といったそれぞれの分野の専門家を、青商会メンバーの人脈を頼りに探し出し、プロジェクトを実施。この間、青商会メンバーらは一丸となり、生徒たちへのヒアリングや、講師との打ち合わせ、実施日や実施方法の調整など、長野初中を卒業する生徒たちが「夢を具体的に思い描けるよう準備に汗を流した」。
長野県青商会幹事の鄭大慶さんは、中国武術をやってみたいという生徒の夢を叶えるために奔走した。講師探しなど大変なことはあったものの「長野初中を巣立っていく生徒たちのためなら」と心を奮い立たせた鄭さん。
「プロジェクト実施当日、生徒が熱心に教えを受けている姿を見てほっとしたし、全力で取り組んでよかったと心から思った」と感想を語りながら「学校のために、日常的にやれることは沢山あると思う。生徒数が減少し、運営面で困難もあると思うが、青商会の一員として今後も子どもたちが楽しく通えるよう微力ながら尽力していきたい」と意気込んだ。
一方、6月4日に開催された長野初中の運動会では、長野学校チャリティーゴルフコンペ「第30回メアリカップ」(5月17日、長野県青商会主催)のチャリティー金が同校へ贈呈された。
30回目の節目を迎えた今年の「メアリカップ」には、多くの日本の友人や同胞企業の協力により、前年に比べて26人増加の264人が参加。チャリティー金は、長野初中と同校に通う遠距離通学の生徒、松本市福祉課へ、それぞれ寄付された。またイベント当日は、朝青やオモニ会メンバーもスタッフとして参加するなど、さまざまな団体が連携して学校支援に取り組んだ。
長野県青商会では、来る10月18日に、長野初中の新入生制服とICT教育支援を目的とした「第5回コッポンオリカップ」を、12月17日には「オモニたちのお弁当作りの負担を無くし、子どもたちに美味しい食事を提供」するための初の試み、「青商メシ」を企画している。
【長野県青商会】