〈今月の映画紹介〉マイスモールランド/川和田恵真監督


そこに、人は生きている

「今月の映画紹介」では、上映中または近日公開予定の注目映画を、月に1度、紹介します。

映画「マイスモールランド」

国家を持たない世界最大規模の民族といわれるクルド民族。埼玉県南部の川口周辺には2000人あまりのクルド人がコミュニティを形成して暮らす一帯がある。

シリア内戦によるトルコなどでの迫害から逃れ渡日した在日クルド人の多くは、日本で難民認定を取得するにはハードルが高く、在留資格がない事実上の「非正規滞在」の人が大半を占めている。一方で解体工事など危険な労働に従事して生計を立てているケースが多い。

映画は川口市内に住むクルド人一家に焦点を当てた物語。主人公サーリャは幼いころ、父と妹、弟とともに故郷を離れ、在日クルド人のコミュニティ内で育った高校生。「民族の誇りをもって生きてほしい」と願う父の意思とは裏腹に、自身が難民であることに負い目を感じ、周囲には「ドイツ人」であると偽っている。

そんなある日、難民不認定の知らせがサーリャたちを襲う。在留カードにパンチで穴をあける入管職員に「(迫害を受けた)この傷を見ても難民だといえないのか!」と怒鳴る父、その横で「やめて、印象が悪くなるから」とおびえる子どもたち。

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