“在日同胞たちに味わってほしい”／平壌ホテルが料理コンテストで優勝

2020年迎春公演に出演するために祖国を訪れた朝鮮学校生徒らを温かく迎え入れる平壌ホテルのスタッフたち（2019年）

在日同胞、朝鮮学校生徒らが祖国滞在時に利用する平壌ホテルが２月に行われた料理コンテストで優勝し、在日同胞らにメッセージを送った。新型コロナ感染拡大の影響で祖国への訪問が中断され丸２年。ホテルスタッフたちは異国の地で暮らす同胞のことを片時も忘れずに、再会を待ちわびている。

“健康な体でまた祖国に”

接客スタッフのカン・ウノクさん

今月初旬、本紙平壌支局から朝鮮料理協会が主催する第10回光明星節料理技術コンテスト（２月９～11日）の平壌市対外奉仕部門で、平壌ホテルが市内８つのホテルの中で団体1位に輝いたという知らせが届いた。

シェフのキム・ジュファ、リ・ヘヨンさんが作ったニジマスの蒸し料理とロールキャベツは同部門の最優秀料理として表彰され、リ・ボクスン、チョン・へシムさんが作った牛肉と大根のスープも審査員から高く評価。また、ウ・クミさんが作ったカナッペやカン・ウノクさんのウイスキーカクテルの出来栄えも専門家を驚かせた。

参加したホテルスタッフたちはこのような成果を喜ぶ一方で、悲しさや虚無感も感じたという。丹精込めて作った料理やカクテルを、在日同胞たちに提供することが叶わないからだ。