〈時事エッセー・沈黙の声 21〉ロシア“悪玉”一色報道/浅野健一
2022年03月11日 12:42 寄稿米国の覇権主義を不問に
私はウクライナ共和国に2013年と19年に行ったことがある。「食品と暮らしの安全基金」(小若順一代表)のチェルノブイリ原発事故調査の旅だった。ロシア軍が2月24日、そのウクライナに武力攻撃を開始し、核の先制使用まで示唆し、米欧との対立が激化している。ロシア国内を含め世界各地で、和平を求めるデモが行われているが、両国の停戦協議は難航している。2回の調査旅行で出会ったウクライナの子どもたち、原発関係者、ジャーナリスト、通訳(ロシア出身の人もいた)らが無事でいてほしいと祈るばかりだ。