見つめなおす、日本に眠る朝鮮文化財/五十嵐彰さんが講演


高麗博物館の企画で

昨年、開館20周年を迎えた高麗博物館(東京・新宿)で企画展が行われている(3月6日まで)。テーマは「共生社会の実現を目指して」。パネル展や連続講演会を通じ、日本と朝鮮半島の友好に向けた糸口を探す。2月19日には日本の略奪文化財問題について五十嵐彰さん(東京都埋蔵文化財センター勤務、慶応義塾大学非常任講師)が講演。「不当に入手された文化財は出土地に戻されてこそ、本来の価値が取り戻される」と語った。

高麗博物館開館20周年記念企画で、五十嵐彰さんが朝鮮文化財に関する講演を行った

事例を通して「不当性」みる

日本には、戦時中に朝鮮半島から不当に持ち出された文化財が今も多く眠る。その数は博物館や美術館で確認できる限りで2万9千点、個人コレクターが所蔵しているものは30万点に及ぶとされている。

日本は2002年、ユネスコの「文化財不法輸入出規制条約」(1970年)に批准し、同12月に「文化財の不法な輸出入等の規制等に関する法律」を施行。不法に持ち出された文化財は原則として返還する義務が課せられるようになった。しかし朝鮮文化財のほとんどは現在も出土地に返されておらず、略奪経緯も不明なものが多いままだ。

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