〈本の紹介〉朝鮮料理店・産業「慰安所」と朝鮮の女性たち/高麗博物館朝鮮女性史研究会 編著


実態解明に向けた一歩

「朝鮮遊郭」「朝鮮バー」「ピー屋」―。これらは、日本による朝鮮への植民地支配の流れの中で、日本各地にあった朝鮮料理を提供する下宿屋や朝鮮料理店がその形態を変えて、性売買や性的サービスの拠点となった朝鮮料理店の呼称である。そしてその店に従事したのは、当時、「都市で働ける」「女工になれる」などの「甘言」に騙され、日本へと渡航してきた朝鮮半島出身の女性たちであった。

社会評論社。定価=2,750(税込)。03-3814-3861。

本書は、先述の朝鮮料理店と、それらが1930年代後半からの国家総動員体制強化のなかで変化し生まれることになった産業「慰安所」について、丹念なフィールドワークと資料調査に基づき、実態解明を試みた意欲作。編著者の高麗博物館朝鮮女性史研究会は、2017年に企画展「朝鮮料理店・産業『慰安所』と朝鮮の女性たち~埋もれた記憶に光りを~」を開催、同企画展の準備と現地踏査をきっかけに、戦前期の性産業とそこに従事する朝鮮人女性たちの存在を初めて可視化させたのが本書である。

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