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短編小説「燃える島」12/黄健

2022年01月24日 07:57 短編小説

やがて、通路の方から、李大勲中隊長を先頭に、それぞれ自動小銃と手榴弾を手にした中隊員たちの姿が現れた。貞姫は、一人ひとりの顔をじっと見た。中隊長以下全員6名、いずれの顔にもみないつもと少しも変わらぬ闘志が満々とみなぎっていていた。貞姫は、熱いものがぐっとこみあげてくるのを感じた。

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