〈それぞれの四季〉久しぶりに帰省して/尹美奈


「やっぱり東京はすごい。ビル多いなぁ! 」

東京から地方に嫁いで約3年。見慣れていたはずの東京の風景に、いつの間にか感動を覚えるようになっていた。この年末年始で約1年ぶりの帰省をした。

実家に到着すると、とても嬉しそうに満面の笑みで出迎えてくれたオモニ。私も自然と笑みがこぼれ、とても安心した気持ちになった。それと同時に、何か胸の奥に違和感を覚えた。心がキュッと締めつけられるような感じ。すぐにその原因はわかった。

オモニ、少し小さくなったな。

ほんの少しだけどオモニの老いを感じ、その瞬間に、自分がいつもセミナー等で言っている「人生は有限である」ということを全身で感じた気がした。

帰省中に、施設に入所中のハルモニにも会いに行った。ハルモニは何年も前から認知症を発症している。1年前はなんとか思い出してくれていたので、今年も名前を言えばわかってくれるかも、という少しばかりの期待をしていた。

しかし、とうとう子も孫も認識できなくなってしまったようだ。

覚悟はしていたが、やっぱり寂しい。

帰省中、人は例外なく確実に年を重ねていくんだということを実感した。でも、それはマイナスな感情だけではなく、だからこそ毎日を有意義に過ごしたいという活力につながった。2022年も後悔の無い充実した1年にしよう。

(兵庫県尼崎市在住、司法書士)