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短編小説「春の農村にやってきた青年」12/千世鳳

2021年11月17日 06:22 短編小説

こうやって鍛冶屋では、たくさんの道具を作った。組合員はたびたびやってきて道具類を見ては、りっぱなできばえだとほめていった。組合の幹部たちもちょくちょく見にきた。

ある日の午後のことであった。ここに、長い棍棒を一本ずつかついだ娘たちがやってきた。この日はあいにくキルスだけで大汗をかいてハンマーを振っていたが、しばらく涼もうと思って表へ出たところであった。

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