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“一人ひとりに合った新スタイルを”/黎明通りの教員専門洋服店

2021年11月04日 09:29 経済

平壌市内には多様な用途の洋服をオーダーメイドしてくれる専門洋服店が点在する。民族衣装のチマ・チョゴリを専門に製作する店、男性、女性の洋服をそれぞれ専門とする店など、各洋服店は扱う対象に特化した専門技術を有する。中でも黎明通りの教員専門洋服店は、若手の教員らが高い信頼を寄せる人気店の一つだ。

明るく清潔感あふれる店内

デザイン性も機能性も

「洗練されて見えるだけでなく、体にフィットして動きやすい」というのが、黎明通り教員専門洋服店のオーダーメイド服に対する消費者の定評だ。

常に児童や生徒、学生たちの前に立ち、せわしなく動き回る教員の服装は、清潔感がありきちんと見えながらも動きやすいものが好まれる。とはいえラフ過ぎるのも良くないし、かっちりしすぎると固い印象になる。それに、教員といえどもおしゃれも楽しみたい。

シン・ヘオクさん

デザイン性、機能性を兼ねそろえた教員のための洋服。それをかなえてくれるのが、黎明通り教員専門洋服店だ。若手の教員たちがこぞって通うわけがここにある。常連の平壌外国語大学教員のキム・インチョルさん(32)は「黎明通り教員専門洋服店でオーダーメイドした服を着ていると、会う人会う人に垢抜けた着こなしだと褒められる。体のラインにぴったりで着心地が良く、とても気に入っている」と話す。

金日成主席生誕105周年に際して竣工した平壌のニュータウン・黎明通りと同時に2017年4月にオープンした洋服店は、一人ひとりのニーズを実現する新しいスタイルのオーダーメイド服を打ち出している。

「花壇の花々がそれぞれ自分だけの姿と色を持っているように、100人いれば100通りのスタイルがあります。洋服店はその一人ひとりのスタイルを実現すべく努めるべきだと思います。私たちはこれをサービス理念として掲げています」と話すのは、同店の責任者シン・ヘオクさん(42)。

シンさんによると、最近は明るい色彩で上品なファッションが好まれる傾向が強いという。

オーダーメイドの注文、仕立ての手順は、まず顧客の年齢や好み、理想のスタイルを聞き、次に150種あるサンプル品と多種多様な生地の中から、自分のイメージに近いものを選んでもらう。選んでもらったサンプル品と生地をベースに、顧客に対する入念なヒアリングに基づいてスタッフがその人に合ったオリジナルのデザインを提案する。このような過程を経て顧客の期待を超える商品ができあがる。同店の顧客満足度が高いゆえんだ。

明るく清潔感あふれる店内

顧客に入念なヒアリングに基づいてデザインを提案する

とりわけ注目される同店の製作技術が、体のラインを美しく見せてくれる裁断方法だ。

同店では技術向上のための学習を週に1度行っており、イントラネット網を通じてファッションに関する資料を閲覧したり、それぞれがデザインした服に対する意見交換を行うなどして個々の見識を広げている。とくに軽工業部門で年に2度、春と秋に行っているオンラインの品評会は、技術向上に一役買っているという。この品評会で、黎明通り教員専門洋服店がデザインした服が昨年に次ぎ今年も高い評価を得て、模範的なデザインとして全国に普及された。

裁断技術に定評がある

猛暑が続いた今年は、新しくデザインしたノースリーブのワンピースが大人気だった。シンさんは「人々のファッションに対する意識は日増しに高まっている。ニーズに即してより多様で新しいスタイルの服を提案し、街を歩く人々が常に美しい姿でいられるよう力を添えたい」と意気込んでいる。

【平壌支局】

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