短編小説「春の農村にやってきた青年」16/千世鳳
2021年11月28日 08:56 短編小説「ふーん、相当なもんだ」
「なにが相当なの? トラクターの運転でもしたんなら別だけど……」
「調節手だっていいじゃないか。ぼくなんか、まだ、それさえやってみたことがないんだ」
「あんまり、からかわないで」
にっこりしながらヨンエはふいごを押した。
「ふーん、相当なもんだ」
「なにが相当なの? トラクターの運転でもしたんなら別だけど……」
「調節手だっていいじゃないか。ぼくなんか、まだ、それさえやってみたことがないんだ」
「あんまり、からかわないで」
にっこりしながらヨンエはふいごを押した。