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〈時事エッセー・沈黙の声 17〉メディアが招いた自公圧勝/浅野健一

2021年11月13日 08:00 寄稿

権力監視、報道の義務を放棄

私が選挙権を持ったのは1968年。故郷の香川県を離れて東京の大学にいた時と通信社の特派員としてインドネシアに滞在した3年半以外、国政・地方の全選挙で投票してきた。アジア太平洋諸国を侵略し、無辜の2千万人以上を死に至らしめた日帝の崩壊後、連合国軍の占領期に全国民(成人)等しく付与された選挙権を行使することは国民の義務だと思ってきたからだ。10月31日の衆院総選挙も、近くの中学校で一票を投じた。

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