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〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 38〉卞宰洙先生を偲ぶ

2021年11月14日 09:30 寄稿

卞宰洙著「朝鮮半島と日本の詩人たち」(スペース伽耶 2016年)

卞宰洙(ピョン・ジェス)先生が逝かれた。私にとっては、朝鮮大学校外国語学部で教わった恩師であり、日本文学研究と教育面でその後を受け継いでいる点では、直接の大先輩にあたる。まだ実感がわかない。不思議と卞先生に対しては、いつまでも変わらずお元気でおられるものとばかり勝手に思い込んでしまっていた。お年を召されても矍鑠(かくしゃく)とされていたし、つい最近まで、いつものように自転車に乗って朝大図書館に資料探しに来られる姿をよく目にしていたものだった。

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