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短編小説「春の農村にやってきた青年」6/千世鳳

2021年10月29日 07:25 短編小説

「そうでさあ、そんな高いものをこんなちっぽけな鍛冶屋に据えつけて風をおこすなんて……」

「はっはは、組合がどうなろうと、てまえさえ楽ならいいんだろう。そして、技術者でございますということにもなるしな……」

おやじは、焼きを入れる水槽の横にキセルのがん首をたたいて灰を落とした。

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