在日本朝鮮人芸術体操協会、東京中高に練習用マット寄贈
2021年09月25日 09:00 スポーツ未来のために次世代育成を
在日本朝鮮人芸術体操(新体操)協会(以下、芸術体操協会)が東京中高の芸術体操部に練習用マットを寄贈した。これと関連し22日、同校で伝達式が行われ、尹太吉校長をはじめとする学校関係者と、同協会の韓錦女理事長をはじめとする役員たちが参加した。
芸術体操協会では、2008年の発足以来、生徒たちが公式戦や練習で使用する手具(リボン、ボール、ロープ、フープ〔輪〕、クラブ〔こん棒〕を意味)などを定期的に寄贈。次世代育成の一環として、同部および初級部新体操教室に対したゆまぬサポートを行ってきた。(現在は中高級部の部活として新体操を行っている同校のほか、協会役員が運営する初級部対象の新体操教室が都内に3校〔東京第1初中、東京第3初級、東京第9初級〕ある。)
今回新たに寄贈されたのは、新体操という種目には欠かせないマットだ。約10年にわたり使用したマットを新調しなければならないという学校関係者の話を聞き、協会として即準備に向けて動いたという。
伝達式では、韓錦女理事長から尹太吉校長へ目録が手渡された。
韓理事長は「新体操は見た目以上に危ない競技だ。部活の指導教員から話を聞き、協会として一致した意見で進めた。ようやく渡すことができて大変うれしい」と述べ、それを受けて尹校長が謝意を伝えた。
式後、参加者たちは体育館へ移動。部員らと懇談した後、新調されたマットの上で記念撮影を行った。
常日頃からの支援
現在、中級部、高級部の芸術体操部主将を務める李侑奈さん(中3)、李瑠夏さん(高2)の二人は、2015年に行われた第2回AGG四大陸選手権長野大会に、同協会が編成したチームの一員として出場した。当時、二人が参加した在日朝鮮学生選抜チーム「ハナ(10歳以下)」「ウリ(14歳以下)」は、同大会で共に銅メダルを獲得し、体操部門の国際大会で在日朝鮮学生がメダルを獲るという初の快挙を果たした。