短編小説「幸福」13/石潤基
2021年08月30日 09:57 文化・歴史「ラジオをこっちに寄越してくれたまえ。あの勝載くんのラジオだ。この科長同士が帰るついでに、持っていってもらおう」
さあ、ことはますます面倒になっていく。ところが指導員が出てしまうと、その話はそれっきり忘れたように、僕の仕事のことや、生活上のことに関してはなされるではないか?
「ラジオをこっちに寄越してくれたまえ。あの勝載くんのラジオだ。この科長同士が帰るついでに、持っていってもらおう」
さあ、ことはますます面倒になっていく。ところが指導員が出てしまうと、その話はそれっきり忘れたように、僕の仕事のことや、生活上のことに関してはなされるではないか?