〈ゆんすんの散歩道5〉ハンメの肖像
2021年08月25日 09:00 論説・コラム子どもの頃、夏休みはいつまでも続くものと思っていた。田舎のハンメの家で遊び、親戚の家を転々としても、夏休みは終わらなかった。
共働きの両親のもと、いわゆる保育園の待機児童だった私は、生後間もなく田舎のハンメの家に預けられた。老夫婦が静かに暮らしていたところへ赤ちゃんがやってきたことで、ハンメは私が大きくなってからも12人の孫の中で、私をチャンソン(長男の長男)さながらに「えこひいき」してくれた。
子どもの頃、夏休みはいつまでも続くものと思っていた。田舎のハンメの家で遊び、親戚の家を転々としても、夏休みは終わらなかった。
共働きの両親のもと、いわゆる保育園の待機児童だった私は、生後間もなく田舎のハンメの家に預けられた。老夫婦が静かに暮らしていたところへ赤ちゃんがやってきたことで、ハンメは私が大きくなってからも12人の孫の中で、私をチャンソン(長男の長男)さながらに「えこひいき」してくれた。