3.1独立運動から102周年/市民団体が新宿駅前で集会
2021年03月02日 10:39 権利“合同軍事演習中止” “朝鮮学校差別の是正を”
「3.1朝鮮独立運動102周年キャンドルアクション」(主催・「3.1朝鮮独立運動」日本ネットワーク)が1日、新宿駅前で行われた。集会に参加した約150人の同胞、日本市民たちは、「平和を破壊し、南北関係を破綻させる合同軍事演習を中止せよ」「朝鮮学校高校無償化適用」などと書かれたプラカードやペンライトを掲げ、日本の植民地主義の清算、東北アジアの非核・平和の実現を訴えた。
植民地主義の克服を
集会では日本の植民地主義を克服するための課題についてリレートークが行われ、6.15海外側委員会委員長(日本地域委員会議長)の孫亨根・在日韓国民主統一連合議長、梁澄子さん(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表)、長谷川和男さん(朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会共同代表)など7人がアピールを行った。
野平晋作さん(ピースボート共同代表)は主催者あいさつで、「植民地支配という加害の歴史を持つ日本で、3.1独立運動を記念する集会を行うことは、植民地支配自体が許されないことだという教訓を、より普遍的なものとして世界に発することになる」と集会の意義について説明。「朝鮮学校の子どもたちへの差別的な政策や、外国人を単に労働力として受け入れようとする日本の在り方を問い直し、日本の植民地主義の克服に向け、ともに声をあげていこう」と訴えた。
孫亨根・在日韓国民主統一連合議長は、3月に強行されようとしている南朝鮮軍と米軍による合同軍事演習について触れ、「朝鮮への侵攻のための戦争演習であり、実施されれば、対立と緊張は極度に高まり、南北関係と朝米関係は破綻してしまう」と警鐘を鳴らした。また、朝鮮半島での緊張激化に便乗し、敵基地攻撃能力保有の道を開こうとしている日本政府の動きについては「日本の先制攻撃を可能にする、きわめて危険な動きである」と非難した。
孫議長は、「朝鮮半島はふたたび緊張激化か、平和と統一の流れをもう一度つくり出すのかという重要な岐路に立っている」としながら、