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〈本の紹介〉朝鮮人学校の子どもたち―戦後在日朝鮮人教育行政の展開―/松下佳弘 著

2021年01月29日 11:51 民族教育

行政史から探る「自主性」

六花出版。03-3293-8787。定価=4000円+税。

民族教育の草創期における朝鮮学校に対する日本政府の度重なる弾圧、それに抗う先代たちの闘いの歴史についてはあらゆる研究がなされ、数多くの書物に記録されてきた。

本書は、1945年から約10年間の「在日朝鮮人教育」を規定した行政の展開過程とその特質を、占領軍、日本政府、地方自治体など行政主体の認識や動向に即して考察したものだ。

本書では、▼日本政府が在日朝鮮人の教育施設を規制し、最終的には閉鎖するにいたる過程と当時の政策および行政の実態、▼教育施設閉鎖により、日本政府が児童・生徒の公立学校への「収容」を命じた過程および閉鎖措置後の行政の様態と地方の動向を検討・解明しようと試みた。2部構成、全8章にまとめられている。

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