〈人・サラム・HUMAN〉在日本朝鮮人ラグビー協会会長 /権昌秀さん(58)
2020年10月19日 17:14 スポーツラグビーは人生そのもの
京都中高を卒業し、朝大歴史地理学部(当時)に入学。朝大ラグビー部15期の主将を務めた権昌秀さん。朝大卒業後は6年間、母校で教員をしながらラグビー部の監督も務めた。現在は自営業を営む傍ら、在日本朝鮮人ラグビー協会会長を務めている。
今年結成30周年を迎えた同協会では、年に1度の「在日ラグビーフェスティバル」、各地の朝鮮学校のラガーマンたちを対象としたラグビークリニックの開催など、さまざまな世代のラガーマンたちが交流を深める場を設けてきた。
新型コロナの影響で結成を記念する行事は開催できなかったものの、会長就任から3年目となる権さんは「日本各地のラグビー愛好家や関係者たちが一心団結し、児童から大学生まで楕円球を追う同胞ラガーマンたちを物心両面にサポートしていきたい」と話す。
権さんは「ラグビーを通じて朝鮮学校が盛りあがり、朝鮮学校に通う子どもたちが増えてほしい」という思いを胸に、いつも活動に取り組んでいるという。「犠牲精神のスポーツだからこそ、ラグビーを通じて組織力、団結力が養われていく」。
「朝鮮学校で民族教育を受け、ラグビーを通じて様々なことを学び、同胞社会に貢献する人材を多く輩出したい。ラグビーを朝鮮学校のメインの部活に築きあげていきたいね。ラグビーは私の人生そのものだから」。権さんはそう力を込めた。
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