〈朝青結成65周年、各地でさまざまな取り組み 1〉地域同胞に消毒液をプレゼント/三重
2020年08月18日 18:02 暮らし・活動1日、在日本朝鮮青年同盟(朝青)が結成65周年を迎えた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動が困難な中でも、各地の朝青では趣向を凝らしたさまざまな取り組みで65年の節目を意義深く祝った。
朝青三重県本部では、新型コロナウイルスの影響を受け、1日に予定していた「朝青結成65周年記念懇親会」を中止。その財政で地域同胞たちに奉仕する活動を行うことを決めた。
朝青員たちは感染症が拡大する中で同胞たちの健康を守るため、消毒液が入った「朝青結成65周年記念品」約90個を準備し、それをもって四日市、桑名、鈴鹿、津地域を中心に県下の同胞たちへの訪問活動を行っている。11日には、朝青三重の申正春委員長、趙翔基さん(27、鈴鹿地域責任者)、朴紗永さん(24)が鈴鹿支部の同胞たちを訪ね、記念品を手渡した。炎天下のなか、約4時間かけて8戸の同胞たちを訪ねて回った。
同胞たちからは「暑いなか本当にありがとう」「朝青トンムたちの働きに頭が下がる」と労いの言葉がかけられた。
朝青三重では朝青結成65周年を契機として、現在県下の四日市、桑名、鈴鹿、津地域の支部再建に向けた運動を展開している。
伝統的に「学校を中心とした三重同胞社会の活性化」をスローガンに掲げている同本部では、四日市初中を守り、発展させていく愛校活動により取り組んでいる。朝青員たちの大半が同校卒業生で、母校に対する想いも一段と強いのが特徴だ。
同校の運動会や学芸会、サマーフェスタ、オータムフェスタといった学校行事では、朝青員たちが裏方として存在感を示しており、地域の行事開催において朝青は欠かせないものとなっている。また、昨年には同本部結成60周年を記念して、同校に高機能コンピューターを寄贈し、園児・児童たちに記念給食も振舞った。そのほかにも学校美化活動や学校運営を支える活動など、多岐にわたる。
2016年に東京から鈴鹿に引っ越した趙さんは「母校愛が本当に強くて驚いた」と、三重での朝青活動に初めて参加したときを振り返る。趙さんは「朝青員たちが互いに仲が良く、活動しやすい場所」であると自負しながら、「幅広い青年たちを活動に巻き込み、朝青三重の活性化のために励んでいきたい」と決意を新たにした。
(全基一)
「朝青結成65周年、各地でさまざまな取り組み」記事一覧
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