〈本の紹介〉ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー/ブレイディみかこ著
2020年08月05日 15:45 文化 文化・歴史誰かの靴を履いてみること
「『老人はすべてを信じる。中年はすべてを疑う。青年はすべてを知っている』と言ったのはオスカー・ワイルドだが、これに付け加えるなら、『子どもはすべてにぶち当たる』になるだろうか」
これは本書の序文で著者がつづった言葉だ。
本書は、イギリス在住歴20年以上の著者が息子やその友人たちの中学校生活を記録したノンフィクション。
「物語」は、イギリス・ブライトン市の学校ランキングで1位を誇る公立カトリック小学校を卒業した息子が「元・底辺中学校」に進学するところから始まる。