セルフサービス方式の普及/大型百貨店から地域の食料品店へ
2020年07月15日 10:29 経済 共和国増産で需要充足の兆し
本紙平壌支局によると最近、平壌市内の各洞(行政区画の一種。日本における町にあたる)にある食料品店の販売方式が、従来の対面販売方式からセルフサービス方式に変わった。平壌では、市内に数カ所ある大型百貨店の食料品売り場でセルフサービス方式を取り入れてきたが、市内の各地域で住民に広く利用されている食料品店にまでそのような販売方式が普及してきた背景、その意味について専門家に聞いた。
生産、品数拡大が背景
平壌市内の各洞の食料品店の販売方式がセルフサービス方式に変わったことについて、本紙平壌支局は以下のように伝えている。
従来の食料品商店は、販売員と顧客がショーケースなどをはさんで対面して売買(対面販売方式)が行われた。販売員は接客に追われ、顧客は順番がくるのを待たなければならなかった。スーパーマーケット方式の導入によって客が自由に商品を手にとって選べるようになり、双方の利便性を実現できるようになった。大同江区域綾羅2食料品商店のオ・ヨンフィ店長(44)は、「当店の一新した販売システムを利用しようと多くの住民が来店し、売り場は連日盛況だ。当店では顧客の利便性を最優先しサービスを提供している」と話した。
まず、セルフサービス方式と対面販売方式の違いは何か。
店に入り店内を自由に移動しながら買いたい物を自分で手に取り、最後にレジで一括精算する。このような販売方法をセルフサービス方式という。スーパーマーケットにおける販売方式であることから、朝鮮ではスーパーマーケット方式と呼んでいる。