朝鮮で新学期がスタート/コロナ対策下、2カ月遅れで
2020年06月08日 14:28 共和国オンラインで入学式
朝鮮で新型コロナウイルスを未然に防ぐ徹底した防疫活動が続く中、3日、全国すべての小学校、初級中学校(中学校)、高級中学校(高校)で新学期が始まった。2カ月遅れとなった新学期のスタートで、各校に児童・生徒たちの元気な姿が戻った。
全教室に体温計、消毒薬
朝鮮で新学年度は通常4月1日に始まるが、今年は新型コロナウイルスの感染防止策として、各教育・保育機関で1月以降、休校、休園の措置がとられ、新学期の開始も見送られた。4月末には大学と高級中学校の卒業学年の登校授業が始まり、3日から全国すべての学校で登校授業が再開された。
ウェブサイト「メアリ」は4日、平壌の玉流小学校で行われた入学式のようすを写真付きで報じた。
新1年生たちは、国家から供給された真新しい制服やカバンとともに、色とりどりのマスクを身に着けての初登校となった。
同サイトによれば、入学式はクラス別にオンライン会議システム「楽園」(金日成綜合大学・先端科学研究院で開発)を利用して行われたという。写真からは、新入生たちが教室で着席し、液晶テレビに映された映像を見ながら拍手するようすが見て取れる。例年どおりなら入学式は、新入生、在校生、教職員が校庭に一堂に会して行われるが、今年はクラス別に入学式の映像をリアルタイムで視聴する方法をとり、リスクを避けたものと見られる。