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金日成綜合大学自然博物館がリニューアル

2020年05月11日 11:07 共和国 朝鮮半島

斬新で特色ある展示形式に

昨年11月、金日成綜合大学の自然博物館がリニューアルされた。1万余点の標本が展示された同博物館は、朝鮮の地下資源や動植物資源に関する総合的な教育拠点・科学研究普及基地として活用されている。

国内初の自然博物館

「金日成綜合大学の自然博物館の歴史は、70余年前、金日成主席から送られたトラの標本から始まった」

リ・サンチュン館長(57)は、同館の歩みをこのように振り返る。

1946年12月、主席は、慈江道楚山郡の農民がプレゼントしたトラを金日成綜合大学に送り、剥製標本と骨格標本を作って教授・教養事業に利用するよう指示した。その後、大学を訪れた主席は、完成したトラの剥製標本に満足を示し、この標本を基礎として、同大学に博物館を設立するよう指示した。こうして、金日成綜合大学創立(1946年10月)1周年を迎え、生物展覧室が新設された。

自然博物館の景観

76年11月28日には、地下資源と動植物資源を総合的に研究・展示した現代的な自然博物館を建設しようという主席の構想の下、大学創立30周年を機に、国内で初となる自然博物館が開館した。

リ館長は「大学に自然博物館が建設されてから40余年間、学生たちが、朝鮮民族の歴史と文化、朝鮮の風土や自然を深く学ぶことができるよう、朝鮮ではじめて発掘・収集された鉱石や動植物は、最初に金日成綜合大学に届けられてきた。こんにち、大学が世界一流の大学へと発展を遂げるにあたり、自然博物館も教育教養拠点、科学研究普及基地として、さらに立派にリニューアルされた」と語る。

1万余点の標本

自然博物館は、2700㎡の面積に3階建ての造りとなっている。

1階には、古生物標本や鉱物、岩石標本が、2階には植物標本が、3階には動物標本が、地質時代別、生物の進化系統順に展示されている。

リ館長によれば、博物館には現在、金日成主席と金正日総書記、金正恩委員長から送られた3680点の標本をはじめ、国内で発掘・収集された標本など1万余点の標本がある。

1階の鉱物ホール

1階の古生物ホールは、原始生代、新始生代、古生代、中生代、新生代ごとに区画化され、ここに上部古生代の地層から出土した初の陸上植物の化石と、中世代の朝鮮始祖鳥の化石、新生代のマンモスの化石をはじめ、300余点の化石が陳列されている。

1階の鉱物ホールには、鉱物の分類体系に基づいた展示区画に国内の400点の鉱物標本が、岩石ホールには、黒曜岩と燐灰岩、高嶺土など200余点の花崗岩と変成岩、堆積岩の標本が陳列されている。

1階の古生物ホール

2階には、下等植物、高等植物、景観植物、保護植物、経済植物別の展示ホールがあり、国内でもっとも大きいマコンブと海苔、80年物の山蔘をはじめ700余点の多様な植物標本が陳列されている。

3階には、無脊椎動物、魚類、両生爬虫類、鳥類、ほ乳類別の展示ホールがあり、40キロのタコや、1.5トンのジンベイザメ、7.7キロの天池ヤマメ、106歳まで生きたインド象の標本など5950余点の珍しい動物標本が展示されている。

パノラマ形式で展示

リニューアルされた自然博物館の特徴として挙げられるのが

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