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〈6人制混合バレーボール世界大会・1日目〉同胞選抜チームが出場、朝鮮国旗を胸に貴重な1勝

2020年03月05日 21:43 スポーツ

6人制混合バレーボール世界大会に出場している同胞選抜チーム

5日に開幕した6人制混合バレーボール世界大会(~8日、千葉・館山運動公園体育館)に、在日本朝鮮人バレーボール協会の同胞選抜チームが出場している。朝高生から50代までの選手で構成された同胞選抜チームは、身長185cm以下の選手を対象としたカテゴリー、コート上6名の合計年齢220歳以上のカテゴリーにそれぞれエントリー。朝鮮国旗を胸に掲げて試合に出場した。初日目は、185cm以下チームが1勝1敗、220歳以上チームが2敗の成績を残した。

悔しさ糧に優勝を/185cm以下カテゴリー

185cm以下カテゴリーに出場している同胞選抜チーム

日本混合バレーボール連盟が主催する今大会は、世界初の混合バレーボール国際大会。185cm以下、220歳以上の両カテゴリーでは、3日間にかけて4チームによる総当たり戦が2巡行われ、上位2チームが8日の決勝戦に進出する。185cm以下には同胞選抜、ロシア、香港、ハワイが、220歳以上には同胞選抜、ロシア、日本、ハワイが出場している。試合形式は3セットマッチで、2セット先取したチームが勝利する。

10、20代の若手選手らで構成された185cm以下の同胞選抜チームは、朝高時代からお互いを知るメンバーが多い。「それぞれの長所や短所を把握しているし、連携面には問題がない」。チームの一員、崔太煌選手(21)はそう話す。

喜びを分かち合う同胞選抜チーム

優勝を目標に掲げる同チームは第1戦で香港と対戦した。初の国際大会とあって、序盤は選手たちのプレーに固さが見られた。しかし、相手選手らの特徴を掴むと徐々にチームに余裕が生まれ、本来の実力を発揮。第1セットを25-19、第2セットを25-16で奪い、試合をものにした。

つづくハワイ戦は、第1セットから相手を圧倒し、25-11で先取。勢いそのままに試合を決めるかと思われたが、第2セットは相手チームが25-27と盛り返す。勝敗がかかった最終セットでは、手に汗握るシーソーゲームがつづく。だが、最終的に25-27で落とし、1-2で敗戦を喫した。

ハワイとの試合にのぞむ同胞選抜チーム

主将を務める大阪朝鮮排球団の高昇佑選手(21)は「勝てる自信があっただけに悔しい」と唇を噛みながら、「チームの持てる力を発揮すれば、勝てないチームはない」とし、6日に行われるロシア戦、香港戦での必勝を誓った。

勝利を目指し一枚岩に/220歳以上カテゴリー

220歳以上カテゴリーに出場している同胞選抜チーム

220歳以上カテゴリーに出場した同胞選抜チームは、各地の朝鮮排球団に所属する選手らを中心に構成された。1月から事前合宿や合同練習を行ってきたが、今大会で初めて顔を合わせるメンバーもいた。

初戦で対戦したハワイとは実力が拮抗していたが、チーム内でミスが重なり、思うようなプレーができない。相手に傾いた流れを取り戻すことができず、0-2(20-25、16-25)の黒星スタートとなった。

ロシアとの試合にのぞむ同胞選抜チーム

第2戦の対戦相手は、長身選手が揃うロシア。相手の上背をいかしたアタック、ブロックに苦しみ、第1セットは13-25で失った。しかし第2セットでは、ブロックされたボールを懸命に拾い、2次、3次攻撃を展開。セット途中までリードを保つ。最終的に21-25と逆転されたものの、次につながる試合を見せた。

チームの主軸を担う同胞初のプロビーチバレー選手、黄秀京選手(35)は「チーム全体での練習に費やした時間が少なかった分、試合中の連携不足は覚悟していた」としながらも、「これで大会が終わったわけではない。各チームとの2巡目の試合で勝てるように、初日目に見えた課題をチーム全体で話し合い、一枚岩になって大会にのぞみたい」と語った。

(李永徳)

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