朝鮮スポーツ、躍進の2019年/国際大会で180の金メダルを獲得
2020年01月22日 12:05 スポーツ朝鮮メディアによると、朝鮮のスポーツ選手たちは昨年、世界選手権やアジア選手権などの国際大会に出場し、約180の金メダルを獲得した。重量挙げ、レスリング、柔道などのお家芸では、メダル獲得と世界新記録樹立が相次いだ。1月21日現在、6種目で2020東京五輪の出場権を獲得している。
相次ぐ世界新記録/重量挙げ
朝鮮重量上げ界のエース、オム・ユンチョル選手(28、鴨緑江体育団)が、昨年9月にタイで開催された世界重量挙げ選手権男子55キロ級で優勝し、5度目の世界選手権制覇を果たした。
同大会でオム選手は、スナッチ128キロ、クリーン&ジャーク166キロのトータル294キロを挙げ、3部門で1位に。男子55キロ級の世界記録であるトータル293キロを1キロ上回ったほか、クリーン&ジャークで166キロを記録し、2つの世界新記録を樹立した。
女子76キロ級で世界新記録を達成したリム・ジョンシム選手(国際重量上げ連盟HP)また、女子重量挙げのリム・ジョンシム選手(26、機関車体育団)も同大会の76キロ級でスナッチ124キロ、クリーン&ジャーク152キロ、トータル276キロを挙げ、スナッチで世界新記録を塗り替えた。初の世界選手権優勝を達成し、12年ロンドン五輪69キロ級、16年リオデジャネイロ五輪75キロ級での金メダルに続く、朝鮮史上初の五輪3連覇に向け、弾みをつけた。
同大会では、男子67キロ級のパク・チョンジュ選手がクリーン&ジャーク188キロを挙げ、世界新記録を樹立し、金メダルを獲得。女子59キロ級のチェ・ヒョシム選手もスナッチ107キロを挙げ、世界新記録を樹立し、金メダルを獲得するなど、朝鮮選手たちは、5つの新記録を樹立した。
12月に中国で開催された国際重量上げ連盟(IWF)W杯でも、快進撃は続いた。
リム・ジョンシム選手、リム・ウンシム選手(23、機関車体育団)姉妹は、それぞれ76キロ級と71キロ級に出場し、スナッチ、クリーン&ジャーク、トータルの3部門で金メダルを獲得。同大会で朝鮮選手たちは、10の金メダルを含む21のメダルを獲得した。
一方、平壌では10月、アジアユース・ジュニア重量挙げ選手権が開催され、朝鮮チームがジュニア女子団体、ユース女子団体、ユース男子団体で優勝。34の新記録を樹立し、55の金メダルを含む93のメダルを獲得したことで、国別ランキング1位に。重量上げ種目における朝鮮の選手層の厚さを見せつけた。
世界ランキング1位に/レスリング
今年9月にカザフスタンで行われたレスリング世界選手権女子フリースタイル53キロ級。頂点に立ったのは、朝鮮のパク・ヨンミ選手(28、平壌体育団)だった。
絶対的な成功率を誇るカウンター攻撃を武器に、アジア選手権で3度の優勝(2013、18、19年)を果たしたパク選手は、世界選手権決勝で日本の向田真優選手(22)を12-1の圧倒的な強さで抑え、優勝。自身が「最後の大舞台」と定めた2020東京五輪への切符を手にした。パク選手は、現在、世界ランキング1位にランクインしている。
また、世界ランキング8位のリム・ジョンシム選手も、女子フリースタイル62キロ級で五輪出場権を獲得した。
連戦連勝で順位上げる/柔道
昨年5月に行われた国際柔道連盟(IJF)グランプリ・フフホト大会では、