〈本の紹介〉「共生」を求めて・在日とともに歩んだ半世紀/田中宏著、中村一成編
2019年11月06日 15:17 文化・歴史脱亜入欧へのアンチテーゼ
1960年代のアジア留学生との交わりを出発点にして、半世紀にわたって在日外国人を巡る人権問題に誰よりも深く、幅広く、法・制度・政策的・実践的に取り組み類稀なる実績を上げてきた田中宏氏。本著は、日本が「過去最悪」状況にある今こそ、主に70年代以降に在日二世が担った権利運動の大半に深くかかわり並走してきた人権闘争の「職人」から「闘いの鉄則」を学び、今後を生きる礎とするべく、気鋭のジャーナリストの中村一成氏が1年あまりをかけて行ったインタビューである。