〈本の紹介〉フェイクと憎悪/永田浩三 編著
2018年08月07日 13:12 文化・歴史情報がもたらす分断
「フェイクと憎悪の世界を分析することは容易ではない」
本書は、編著者の永田浩三氏を筆頭に、TVディレクターや、ノンフィクションライター、新聞記者、ネットニュース編集長、精神科医、大手書店の店長、大学准教授など、報道に携わるそれぞれの最前線で活躍する13人が、腐敗する日本のメディア状況に歯止めをかけるべく、日本社会で横行する「フェイクと憎悪」の内側に迫った渾身の一冊。民主主義の危機に立つ日本社会にあって、その歪みの正体を暴くことから希望を見つめようと試みた。
第1部「歪むメディア」では、現在のメディアがどのように歪んでいるか、その実態を第一線のジャーナリストたちが明らかにし、第2部「公正な言論空間とは」では、公正な言論空間を形成するために、いま求められるものが何かを、各論者の視点から論じた。