旧日本軍の朝鮮人「慰安婦」虐殺/証拠となる映像資料を初公開
2018年03月06日 13:31 歴史南のメディアの報道によると、日本軍が朝鮮人「慰安婦」を集団虐殺した事実を示す映像(https://youtu.be/DbmcBD2aN-k)が初めて公開された。
ソウル市とソウル大人権センターは2月27日、ソウル市庁で開かれた「韓・中・日 日本軍『慰安婦』国際カンファレンス」で、朝鮮人「慰安婦」の虐殺現場を撮影した映像を初めて公開した。映像は、ソウル市とソウル大人権センターのチョン・ジンソン教授の研究チームが16~17年にかけて2度、米国立文書記録管理庁(NARA)を訪れ、資料調査と発掘作業を経て公開したもの。
19秒ほどの記録映像は、アジア太平洋戦争で日本が敗戦する直前の44年9月15日に中国雲南省の騰衝で、連合軍164通信隊写真中隊のボールドウィン兵士が撮影したもの。「9月13日夜、日本軍は(騰衝)城内にいる朝鮮人女性30人を銃殺した」という米中連合第54軍の情報文書(44年9月14日午後6時55分報告)を裏付ける重要な記録となる。
映像には、朝鮮人「慰安婦」が日本軍によって虐殺された後、1カ所に遺棄される様子が収められており、遺体を埋めに来たとみられる中国軍の兵士が遺体の靴下を脱がせる場面もとらえている。
米中連合軍は44年6月から中国とミャンマーの国境地帯にある雲南省の松山と騰衝の日本軍占領地に対して攻撃を開始。同年9月7日に松山を、1週間後の14日には騰衝を陥落させた。当時、ここには日本軍に連れてこられた朝鮮人「慰安婦」70~80人がいたとされる。陥落当時、連合軍の捕虜となり生き残った23人を除く朝鮮人「慰安婦」の大部分は日本軍が虐殺したと推定される。
映像を発掘したソウル市とソウル大人権センターは、同時に公開された連合軍報告文書などを通して、この映像が「当時日本軍に強制動員された朝鮮人『慰安婦』被害者が集団銃殺された現場」という結論を下した。
これまで日本軍が「慰安婦」を虐殺したという証言や記事などが公開されたことはあったが、虐殺現場を収めた映像が公開されたのは初。「慰安婦」の強制連行と虐殺を否定してきた日本政府の主張に正面から反論する資料となる。
(朝鮮新報)