〈D.P.R.K〜暮らしの今 2〉25年つづく豆乳タイム
2017年10月20日 09:00 共和国子どもたちの欠かせない日課
【平壌発=金志永】平壌では荷台に「コンウユ(콩우유・豆乳)」と書かれた配送車が、定時に同じコースを走る光景が毎日見られる。市内にあるすべての託児所、幼稚園、小学校に出来立ての豆乳を届けるためだ。
決まった時間に
決まった時間に新鮮な豆乳を飲む。朝鮮の園児、児童らにとっては欠かせない日課だ。
小学校の「豆乳タイム」は、3時限目の授業が終わった後の午前10時半。教員が児童のコップに豆乳を注いでまわる。黎明小学校の教員、キム・ウンジョンさん(27)によると「以前より豆乳の味がよくなった。今日は少し寒いので温めた豆乳を飲むことにした」という。
幼稚園の園児たちはお昼寝の後、午後4時に豆乳を飲む。黎明幼稚園年長組のホン・ミョンソンさん(6)は「みんなと一緒に飲むとおいしい。ぼくは毎日、二杯飲むんだ」と自慢げに答えてくれた。
豆乳を飲み終えた園児たちは、運動場に出て元気いっぱい遊びまわる。しばらくすると保護者が迎えにきて一緒に家路につく。