〈本の紹介〉百聞不如一見2/2014~16訪朝報告書
2017年09月13日 14:23 共和国朝鮮の素顔を伝える
「核」「ミサイル」「制裁」…。お茶の間に垂れ流される朝鮮報道は、どれもうんざりするものばかり。このたび朝鮮文化研究会から発行された冊子「百聞不如一見(ひゃくぶんはいっけんにしかず)2」には、日本の情報番組では報じられない朝鮮の素顔が描かれている。2014~16年にかけて朝鮮を訪問した学生、学者、報道写真家、元教員など8人の訪朝記が収録されているこの冊子。内容は、朝鮮の食や市民生活、日本人妻の朝鮮での暮らしぶり、平壌はじめ元山、金剛山での見聞録、また朝鮮のドラマ脚本家たちとの触れ合いなどで綴られている。
そのうちの一つ、山下英愛さんの朝鮮のドラマ脚本家との出会いの項では次のように書かれている。「お二人とも少年のような好奇心たっぷりの表情で私たち一行を迎えてくださった」「日本人と直接会ったのは初めてという朝鮮の脚本家たちがとても気さくで親しみやすい人たちだった」。
冊子の編者である平田賢一さんは「朝鮮のことを等身大で伝えたい」との思いから、都内で訪朝の旅を通じて交友するようになった人々の朝鮮に関わる講演会も企画している。巻末には、一昨年から7回にかけて朝鮮文化研究会が主催してきた講演会の一覧と紹介文なども掲載されている。(潤)