太陽光で大同江クルーズを/平壌市民に好評の遊覧船・玉流号
2016年12月16日 10:40 共和国【平壌発=金志永】朝鮮でも環境に優しい再生可能エネルギーの利用が拡大している。平壌の中心部を流れる大同江では太陽光発電を利用する遊覧船が運航され、市民らに好評を博している。
復活した「渡し舟」
11月から運航を開始したのは遊覧船・玉流1号、2号、3号の3隻。朝鮮の陸海運省が関連機関と協力して建造した遊覧船は、屋根に太陽光パネルが敷き詰められている。充電された状態で、夜間でも8時間ほど運航できる。昼間は充電しながらの運航が可能だ。排水量は45トンで速度は6ノット、定員は50~60人だ。
太陽光パネル搭載の遊覧船建造は、通勤する市民らの便宜を図るために発案された。以前は、大同江の両岸を往復する「渡し舟」があった。金日成広場前とチュチェ思想塔前を結ぶコースをディーゼル船が運航し、市民らがこれを利用した。「渡し舟」は、「苦難の行軍」といわれた90年代の経済試練の時期に運航が中断されたが、今回、太陽光パネルを搭載し最先端の船として復活した。
玉流号は、純国産船舶だ。太陽光パネルは、金日成総合大学が製作を担当した。電気モーターは、金鐘泰電気機関車連合企業所で開発された最先端の製品が導入された。陸海運省は、今年、朝鮮労働党大会を前に行われた「70日間戦闘」の期間に3隻の遊覧船を建造した。