ろう者同士の交流・協力関係深め/日朝ろう友好会が訪朝
2016年10月21日 17:05 共和国【平壌発=金淑美】朝・日のろう者同士の交流・協力促進を目的とした、日朝ろう友好会が9月19~24日にかけて朝鮮を訪問した。一行は滞在期間、朝鮮ろう協会やろう学校などの障がい者関連施設を訪ね、朝鮮のろう者と交流し、朝鮮における聴覚障がい者への支援の取り組みについての認識を深めた。
辞典、映像製作などに注力
日本人ろう者らの訪朝交流会は、2009年から始まった平壌における国際ろう交流会(共催=NPO「TOGETHR-Hamhung e.V.」、世界ろう連盟)をきっかけに始まった。2014、15年には日本人単独で訪朝。過去に訪朝した経験を持つ日本人ろう者を中心に昨年5月、日朝ろう友好会が結成された。同会では、ろう者を対象にした訪朝報告会や朝鮮で作られたろう者のためのグッズ販売などによるチャリティ活動に取り組んでいる。
今回一行が訪れたのは、平壌市牡丹峰区域にある朝鮮ろう協会。同協会は、国家的な障がい者支援施策に沿った活動内容の拡大に伴い、既存の施設から今年2月に移転。5階建ての建物には朝鮮ろう協会のほかに、朝鮮盲協会、朝鮮手話通訳員協会が入居している。