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朝鮮語通して民族、仲間と出会う/朝大編入班実技発表会

2016年07月21日 19:38 民族教育

歌や漫才で学びの成果発揮

外国語学部1年生たちと披露した合唱

外国語学部1年生たちと披露した合唱

日本学校から朝鮮大学校へ編入した学生たちによるウリマル(朝鮮語)実技発表会が14日、同校の講堂で行われた。

今年、同校に編入したのは2人。山口県出身の沈亜世さん(外国語学部1年)は、宇部初中(当時)の初級部を卒業した後、日本の中・高・大学まで通い、クラスメイトより2歳年上で編入。一方の佐賀県出身の尹慶樹さん(外国語学部1年)の場合は、日本学校に通う在日同胞学生を対象にしたサマースクールが朝大入学への大きなきっかけとなった。

朝鮮語で漫才する朝大編入班の沈亜世さん(右)

朝鮮語で漫才する朝大編入班の沈亜世さん(右)

日本学校出身の学生は入学して1年間、編入班に所属する。編入班では、4月26日から「100日間運動」が行われており、2人は月~金曜日の夜の約2時間、在学生などからウリマルや朝鮮の歴史、情勢について学んできた。「100日間運動」の最終日に合わせて行われた発表会の舞台で、2人は編入班で学んできたウリマルで歌や芸術宣伝、クイズショー、漫才などを披露。積み重ねてきた成果をいかんなく発揮した。

発表会を、同校の張炳泰学長、康成銀副学長、教職員、学生、編入生の保護者らが観覧した。

尹慶樹さんの父・尹学さん(47)も朝大編入班出身。この日、卒業以来初めて同校を訪れたという。「(発表会では)朝鮮人として立派に生きていくと言っていたが、本当に心の底から思えるようになるまでは時間がかかると思う。気持ちが熱い時にもっと鍛錬しないといけない」としつつも、「息子が(友だちや先輩たちに)感謝する気持ちを表すようになった。本当に(周りに)助けられているんだと感じた」「朝鮮人として祖国を守り、総聯、朝大、仲間を大事にしてほしい」と激励した。

朝鮮語のクイズに答える朝大編入班の尹慶樹さん(左)

朝鮮語のクイズに答える朝大編入班の尹慶樹さん(左)

一方、沈亜世さんの父・沈大水さん(54)は、「私も卒業したからわかるが、朝大は甘い所じゃない」と入学当初は息子の生活ぶりを案じていたが、「あれだけの人数の前で自分を主張する姿が誇らしく、頑張りを感じた」とし、「これからもっとしんどいことが待っている。今の気持ちを大切にしながら、勉学に励み、友だちを大事にしてほしい」と期待を込めた。

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