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国情院主導の集団拉致、事件の解明求める動きも妨害

2016年06月09日 17:39 朝鮮半島

中国の朝鮮レストランで働いていた女性従業員たちが集団的に誘引、拉致された事件をめぐって、朝鮮側は南当局に対し、女性従業員たちの送還を引き続き強く求めている。一方、南の市民社会団体も関連情報の公開や従業員に対する弁護人の面会などを求めているが、南当局はこれらを全て拒否している。

真相隠す南当局

今回の集団拉致事件の経過はこうだ。南の統一部が4月8日、中国浙江省寧波にある朝鮮レストラン「柳京食堂」で働いていた従業員13人(支配人男性1人と女性従業員12人)が「集団で脱北」し、同7日に南朝鮮入りしたと発表した。4月5日に柳京食堂を抜け出し、同6日未明にマレーシアを経由してソウルに入ったということが、後に明かされた。

女性従業員12人に対する人身救済を請求したことと関連した記者会見が行われた(連合ニュース、5月24日)

女性従業員12人に対する人身救済を請求したことと関連した記者会見が行われた(連合ニュース、5月24日)

朝鮮赤十字会中央委員会は4月12日にスポークスマン談話を発表し、事件は南朝鮮当局による「前代未聞の集団的な誘引拉致事件」であると明らかにした。

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