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1300年の歴史を基盤に「町おこし」へ/高麗文康・高麗神社宮司に聞く

2016年05月13日 14:56 文化・歴史

世界に平和のメッセージ発信

たくさんの人々が集った高麗野遊会(写真:李哲史)

たくさんの人々が集った高麗野遊会(写真:李哲史)

東アジアの強国、高句麗(紀元前3世紀~668年)から渡来した高句麗の王族・高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)によって、716年、 埼玉県日高市、飯能市周辺に「高麗(こま)郡」が建郡されて、今年は1300年。その記念事業は周辺自治体・市民あげての祝祭となっている。とりわけ今月は、日高市主催の高麗郡建郡記念祭(21日)をはじめミュージカル(同)やパレード(22日)などの記念行事が目白押し。その盛り上がりぶりを誰よりも喜んでいるのが若光の血脈、高麗神社60代宮司の高麗文康さん(49)だ。3年前に出版した祖先をモデルにした歴史小説「陽光の剣 高麗王若光(じゃっこう)物語」が、重版となるなどブームの一翼を担ってきた。「この地域は若光ら高句麗の人々によって歴史的開拓の第一歩が印された場所。1300年の時空を越えて、そのことが住民たちに広く認識され、理解が深まっていることが何よりうれしい。私に1300年祭を盛大に祝うように宿題を残して10年前に逝った亡き父もこの賑わいを見てきっと満足してくれているでしょう」と笑顔で語った。

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