〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 19〉伊藤博文の乱脈な蒐集ぶり、「保護」は詭弁
2016年01月20日 13:12 文化・歴史「高麗焼を持ってこい。あるだけ買ってやる」
「韓国併合」の前後の時期、蒐集熱が加熱するにつれ、「店先に並ぶ高麗青磁の数が日増しにだんだん多く」なり、しかも「すぐ誰かが持っていってしまう」ようになったという。
この三宅長策も小山富士夫と同じように「明治44~45年頃(1911年頃)伊藤公がやめられる頃、蒐集が高潮期だった」と証言している。つまり伊藤の統監就任によって日本人盗掘者の後ろ盾が作られ、伊藤博文が率先して蒐集し始めたことにより、盗掘を煽ったのである。
三宅は伊藤の集めぶりを次のように描写している。