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祖国で気づいた深い愛情/第29回在日朝鮮学生少年芸術団

2015年12月21日 18:01 民族教育

「温かいオモニの懐」

【平壌発=李永徳】来年1月、平壌で行われる迎春公演(ソルマジ公演)に出演する第29回在日朝鮮学生少年芸術団は、公演の練習、組織生活、現地の人々たちとの交流を通じて、祖国の愛情を全身で感じながら、公演を成功させるために一心団結している。

公演に向けた練習に励む児童・生徒ら

公演に向けた練習に励む児童・生徒ら

今回の芸術団は過去最多となる170人の児童、生徒で構成され、そのほとんどが初めて祖国を訪問した。彼らは「本や映像を通じてしか知ることのできなかった祖国に一度は行ってみたかった」という期待で胸を膨らませる一方、不安も抱いていたという。

親元を離れて自立した生活を送れるのか、初めて出会う友達とうまくやっていけるのか。しかしそんな不安を取り払ってくれたのは、民族教育の中で育まれた集団主義精神であり、なによりも祖国の温かさであった。

四国初中の初級部舞踊部が自分を含めて2人しかいないという李明純さん(初6)は、大勢の児童、生徒と練習をともにすることに最初は緊張したが「上級生が舞踊の動作を優しく教えてくれた。新しい動作を習得できたことが嬉しくて今では練習時間がすぐ終わってしまう」と話す。

公演に向けた練習に励む児童・生徒ら

公演に向けた練習に励む児童・生徒ら

東京中高の金明世さん(中2)は14歳の誕生日を祖国で迎え、食堂で169人の児童、生徒たちから「誕生日おめでとう!」の大合唱を受けたこと、特に「中3の先輩たちが部屋に訪れ、祝福の言葉をかけてくれたことが嬉しかった」と笑みを浮かべる。

祖国で送る日々はウリハッキョでの日常と変わらず「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という気持ちがあふれ、滞在先の平壌ホテルでも、練習が行われる人民文化宮殿でも兄弟姉妹のように仲睦まじく時間をともにする光景が広がっている。

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