〈同胞社会と性差別(下)〉「若い世代とデートDV」
2015年08月01日 10:23 文化・歴史
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「過去にデートDVを受け、今でも自分の体が汚れたように感じることがあります。元交際相手が夢に出ることもあり、苦しいです。時間が経てばこの気持ちは消えるでしょうか…?」
20代の同胞女性から受けた相談である。
さすがにもうこの語は浸透していると思うが、デートDVとは「恋愛関係におけるDV」であり、DVの本質は「AからBへの『力』による支配」である(ここでいう「力」は、相手の主体性を奪うあらゆる「力」のこと)。日本ではDVというと夫婦間の問題としてとらえられがちなため、恋愛関係にある人々の間の支配/被支配の問題を可視化する目的でこの語が用いられている。
本部会ではこれまでデートDVについての学習会を行ってきたが、こうした話をすると決まって若い同胞女性から「かれに頼まれてお金を貸しましたが、まったく返してくれません…」「かれが避妊してくれなくて…断ったら機嫌悪くなるし嫌われたくないから、我慢しています…」といった相談が寄せられてくる。そう、在日同胞の若い世代も、DV関係に日々悩んでいるのだ。