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〈特集・ウリハッキョの今〉生野初級/インタビュー・蔡成泰さん

2015年07月05日 10:39 民族教育

民族教育に捧げた40年

兄の影響を受け、大阪朝高で初めて民族教育を受け、ウリハッキョの存在を知った。入学するやいなや、大阪市立西今里中学校(のちの中大阪初中)を卒業した同級生たちがウリマルを話す姿をみて、「同級生やのに何であんなにしゃべれるんや!」と衝撃を受けた。両親がウリマルを話していたので、聞き取ることはできたが、その光景が羨ましかった。その羨ましさを原動力に、朝鮮語の勉強に日々打ち込んだ。しかし、裕福な家庭ではなかったため、学校が終わると毎日アルバイト。学費、通学費、昼食代のほとんどを自ら工面した。そこまでしても、ウリハッキョでの楽しい学業を続けたかった。

蔡成泰さん

蔡成泰さん

2年生のとき、生徒数の急増に伴い教員を確保、養成するための師範科が大阪朝高に併設(68年まで運営)され、そこに進学した。

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