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〈本の紹介〉国防政策が生んだ沖縄基地マフィア

2015年06月17日 09:00 文化・歴史

変わる沖縄の姿を照射

本書は普天間基地問題の背後にある利権構造を明らかにしたもの。まず、「マフィア」という言い方だが、本書によれば、この言葉はギャングや暴力団を意味するのではない。日本では財務省財務官が自らを「通貨マフィア」と呼称したり、日米安保に関わる外務官僚が「安保マフィア」と呼ばれたりするが、政策に大きな影響力を持つ密室性の高いインナーサークルや交渉責任者そのものをさす俗称としての「マフィア」だ。その意味で基地利権を牛耳る存在は、「基地マフィア」というネーミングにふさわしい。

平井康嗣、野中大樹著、1800円+税。七つ森書館、03-3818-9311

平井康嗣、野中大樹著、1800円+税。七つ森書館、03-3818-9311

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