〈みんなの健康Q＆A〉C型慢性肝炎／内服薬で治る時代へ

新しい内服2剤に期待

Ｑ　C型肝炎について教えてください。

Ａ　C型慢性肝炎は、1989年に初めて原因ウイルス（C型肝炎ウイルス、HCV）の存在が確かめられた肝疾患です。HCVは輸血や手術等の医療行為で感染し、日本国内のHCV保有人口はおよそ150万人かそれ以上とされています。C型肝炎はほぼ症状のない病気ですが、肝硬変に進行すると腹水、黄疸などを生じ、さらに肝細胞癌を合併するため生命を危険にさらす病気と言えます。日本のC型肝炎のうち７割は、ウイルス型1bのHCV感染で特に血液中のウイルス量が多い難治性といわれる肝炎です。そこで、以下ではこのタイプのC型肝炎に絞って話を進めます。