金樹延選手、5度目の防衛に成功/日本ウェルター級タイトルマッチ
2015年03月10日 15:00 スポーツボクシングの日本ウェルター級タイトルマッチ(10回戦)が7日、東京の後楽園ホールで行われ、東北朝鮮初中高級学校(当時)出身で同級王者の金樹延選手(29、角海老宝石ボクシングジム、リングネーム=高山樹延)が、同級1位の新藤寛之選手(宮田ボクシングジム)に判定勝ちし、5度目の防衛に成功した。
判定は96-94、96-93、96-93の3-0。通算戦績は22勝(7KO)1敗となった。
初回に挑戦者の左ストレートを受けまさかのダウンを奪われた金選手だったが、その後は落ち着きを取り戻し、ボディへの攻撃を中心に終始相手を圧倒した。5回に偶然のバッティングにより右目上部を大きくカットしながらも、持ち前の負けん気と打たれ強さで勝利を手にした。
金選手は「勝てたからよかったけど、ふがいない試合になってしまった。初っ端から出し惜しみせずにいけたのは良かった。もっと練習頑張ります」と話した。
この日、大阪朝高ボクシング部出身の李健太さん(19、日本大学)も応援にかけつけた。
李さんは挑戦者と同じサウスポーの長身ということで、この間スパーリングの相手にもなったという。李さんは、「試合のはじめは動きが固くて危なかったけど、最後までひたすら気持ちで押していく姿はさすがだと思った。勝因は気持ちの強さだったと思う」と感想を話した。
(黄理愛)