〈本の紹介〉日本人「慰安婦」/「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センター編
2015年03月23日 10:31 文化・歴史黙殺された被害の実態照らす
90年代に入り、元日本軍「慰安婦」の金学順さん(南朝鮮)が名乗り出たことを契機に、アジア各国の被害女性たちは自身の過去を語り出すようになる。しかし、その中でも日本人被害者たちが名乗り出ることはほとんどなかった。その被害の実態を明らかにすべく発足した日本人「慰安婦」プロジェクトチームでは、足かけ3年に渡り調査、研究を進めてきた。本著はそれをもとに編集されたもので、13人の学者、研究者による日本人「慰安婦」問題に関する論考が集約されている。