〈世界遺産・開城よもやま話 6〉高麗王朝の華麗な王宮跡
2015年02月25日 09:00 文化・歴史満月台
満月台(王宮)の敷地面積は125万㎡。その雄大さは華麗である。
満月台は開城市の松岳洞にある。入口から満月台の正面である会慶殿に向かう。眼前に視界を遮るように築かれているのは、大きな4つの石段が等間隔に並ぶ丘陵のような巨大な台地である。階段を登ってみると急に視界が広がる。919年、名峰・松岳山南麓のゆるやかな斜面に、華麗にして雄壮な王宮が築かれた。満月台の王宮は、919年の時から13世紀の中頃、モンゴルの侵略によって江華島に都を遷した約40年間を除いた高麗王朝が存続した1394年までの全期間、高麗の王宮であった。