〈第36回コマチュック〉選手の「安全」を支えたスタッフたち
2014年08月11日 14:14 スポーツ今年で36回目となった「在日朝鮮初級学校中央サッカー大会(コマチュック大会)」。その裏には毎年、大会を成功に導こうと奮闘する多くの同胞たちの熱い思いが隠されている。
今大会では在日本朝鮮人医学協会の会員や医療、福祉を専攻する留学同メンバーら10人で構成される医療班が、選手たちのケガと体調管理のケアにあたった。その中には自らの病院を休業し、選手たちをサポートした同胞医師の姿もあった。
医協西日本本部は去年から組織的に大会をバックアップしている。今大会では、足首を捻挫した選手にテーピングし、熱中症にかかった選手は氷嚢などで体を冷やすなど手際よい処置が目立った。医療班が集計した過去4年間の大会の統計によると、熱中症にかかる選手数は3倍近く増加している。とくに、初めて大会に参加した選手たちに多く見られるという。また、「コマチュック大会」という大舞台で気持ちが先走って無理してしまうことを増加現象の原因のひとつとしてあげた。そのため医療班は、大会前から各学校の教員たちに熱中症の予防策を呼びかけた。